近年、狂言や能などの古典芸能は狂言にまつわる一族でないと入門できないなど、
敷居が高いと捉えられてしまうことが多いと思います。
由緒ある伝統を引き継がれているのは世襲制など、家門で担っておられることは否めません。
しかしながら郷土芸能の中には世襲制ではなく地域に住んでおられる人々が担い手という地域も多く、
これから先の担い手や育成について頭を悩ませている各芸能も多くございます。
新阿弥では、一般の伝統芸能に興味のある方々に是非ご参加いただき、
皆様と共に古典芸能を作り上げ地域と伝統芸能との懸け橋になることを目指しております。
宝蓮寺さんにて、スロバキアの三味線奏者、MKEthnopunkさん主催のアートセッションに新阿弥が参加いたしました。
ハンドパン奏者やコンテンポラリーダンサーさんとセッションさせていただきました。ダンサーさんと狂言の動作とのセッションや会場が壬生近辺ということで新撰組隊士をモチーフにした剣舞狂言、ささらを使った放下師の舞など三演目披露させていただきました。
金閣原谷会館(京都市北区)
「チャリティーセッションforウクライナ」のステージで、
新阿弥 狂言を披露させていただきました。
京都劇場で開催された刀屋壱さんの『時空武伝』の公演に、新阿弥がゲスト出演いたしました。
この公演では、現代舞台美術のフュージョンウォールを使った映像と、新阿弥の「アマビエの舞」、吉井盛悟さんの和太鼓、嵯峨大念佛狂言さんの「土蜘蛛」とがコラボレーションする豪華な舞台が実現いたしました。
12月27日、28日には、時空武伝の東京公演が控えております。時代劇とフュージョンウォールの現代アートコラボレーションにご興味のあるかたは、この機会に是非ご覧くださいませ。
東京公演の詳細(リーフレット)を見る >
出張公演、コラボ企画、ワーク
ショップなども行っています。
ご予算に応じて、様々なリクエ
ストに対応いたします。
新阿弥の最大の特徴は古典狂言や能にみる題材はできるだけ使用せず、いまの時代に沿った狂言や舞を作り上げるということです。
現代では夏の風物詩である“花火”は能や狂言の生まれた時代にはなく題材に使われることはありません。
その“花火”を能、狂言風に表してみたらどのように扱われるでしょうか?
優しい火の精霊・・それとも怖い鬼のような顔の鬼神・・と花火の大きさや音からいろいろな創造力がかき立てられます。
そんないまでは当たり前にある題材を新たに狂言や舞に取り入れつつ、日本の伝統芸能の枠からははみ出さない。それが新阿弥です。
他に延年、長寿の舞などを予定しています。
コロナ禍が過ぎればアマビエの舞の他、狂言、コロナ討伐など複数人による狂言を披露予定しております。
一般的に面を装着せずに自分の顔で能を舞う姿を直面(ひためん)と呼びます。
新阿弥では、想い人にもう一度出会うことができ、想いを馳せる方のお力添えができれば・・・。
亡き人のお写真などから面を作り舞わせていただく。
その想いのこもった面の名を想直面(そうひためん)と名付けました。
想直面を装着し新阿弥の舞姿で想い人様にお帰しさせていただきます。
赤富士
青富士
アマビエ
大文字
阿修羅
天橋立面
龍
阿弥獅子
1976年12月25日生
小学生より京都の三大念佛狂言である、嵯峨大念佛狂言に参加し狂言の基礎を学ぶ。
京都市の高校卒業後、上京し舞台芸術を学びこれからの伝統芸能についての在り方を憂い京都に戻り就職。狂言師として嵯峨狂言に参加しながら伝統芸能を見聞する。現在、株式会社河野製作所の代表取締役として製作業務の傍ら、伝統芸能を盛り上げる事業としてクリエマージュ課を創設。その一環として令和3年6月20日新阿弥を興し、日本の伝統芸能の良さを海外に発信するため狂言パフォーマーとして各イベントにて即興セッションなどに参加してる。
また、近代日本の文化をテーマにした能狂言面や創作面のデザインを担当する。